
人生には必ず終わりがあります
これは今を生きるの者の避けられない宿命です
わたしが終活を意識するようになったのは32歳のときです
自分が死ぬこと、身近な人が死ぬことは
想像すると寂しさや悲しさも出てきてしまう
でも、人生の終わりを意識することで見えてくる世界もある
自分や身内の人生の終わりを意識するからこそ
今を生きる人生を大切にする気持ちも芽生えてきました
人生観が一瞬で変わった1日
冒頭でもお伝えしているように
わたしが終活を意識し始めたのは、33歳の夏の日でした
ちょうどその日は、医療系の本業の研修会があった日です
普段慣れない長時間の座学のあと、
疲れた体と頭で自宅に帰っている途中でした
研修中はスマホの電源を切っていたので再び電源を入れ直しました
すると、普段はかかって来ない母親からの10回以上の不在着信が入っていました
なんだか嫌な予感がして
急いで折り返して電話すると
明らかにあわてている母親の声
「お父さんが会社で倒れた」と
原因は心筋梗塞です
偶然にも会社内で倒れたので
すぐに救急車の対応ができました
おかげさまで一命は取り留めて
2週間ほどで退院し、
いまではお酒を控えて元気に暮らしてます
たった2週間の父親の入院生活でしたが
親がいつ亡くなってもおかしくは無い年齢なのだと
私も初めて気がついた1日でした
終活をすることで自分の人生を見つめ直す
30代で終活をしていると周囲の人に言うと
「早すぎでは?」
「なんだか死をイメージするってこわい」
「縁起でもない」
そんなことを言われたりします
でも、30代になれば不慮の事故に遭うかもしれないし
病気になることも十分にあり得ます
人生100年時代といわれてはいますが
30歳はもう人生の3分の1を終えています
30年間生きているとある程度は人生経験もあり
自分にとって何が幸せなのかも感じることができる
定期的に自分の人生の価値観を見直していく機会があると
今ある人生をより良くしようとする気持ちが出てきますよね
ミニマリズムは身辺整理も兼ねている
本当に大切なものを見つめ直す
それがミニマムな暮らしの醍醐味なのだと思う
わたしは自分の好きなものに囲まれて生きていきたい
人の時間は有限だから
物を所有する管理コストにも気力や体力が必要
そして、終活界隈でよく言われているのが
年を取って物を捨てようにも
体力がないから身辺整理ができなくなる、という話もある
いつ自分の身に何が起こってもおかしくない年齢だと
残された家族、もしくは近隣の人たちにも迷惑はかけたくない
できるだけ体力があるうちから
終活に手をつけておくのも充実した人生を送るためにも必要ではないでしょうか